電通に続き関電…大企業ほど陥る“過労死”なくならぬ理由

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 電通の新入社員・高橋まつりさん(当時24)の過労死認定で波紋が広がっている。電通の関連会社が厚労省の立ち入り検査を受け、3年前にも同社の30歳社員が過労死していたことが明るみに出た。さらに関西電力の40代社員の自殺が過労死に認定されるなど、働き過ぎが世間の耳目を集めている。

 サラリーマンの中には「経済界は教訓を生かしてオーバーワークを是正するだろう」と期待する声も上がっているが、そんな生易しいものではないようだ。

■一度退職したらもう再就職できない

「企業は激務を減らすよう努力するでしょうが、長続きしませんよ」と苦笑するのは労働問題に詳しいジャーナリストの溝上憲文氏だ。

「大企業の経営トップにも“自分が若いころは眠らずに働いた”と自慢し、“社員は死ぬ気で頑張れ”と号令する人がいる。こうした経営者はギリギリの人数で最大の効果を出すことに躍起になり、社員はそれに応えようとして自分を追い詰める。原因は終身雇用です。日本の大企業の社員は一度退職したら中小企業にしか再就職できないことを知っている。妻に文句を言われ、収入も減る。だから追い詰められても会社を辞めることができず、無理をしてしまうのです」

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