五木寛之流されゆく日々

１９３２年福岡県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。６６年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、６７年「蒼ざめた馬を見よ」で第５６回直木賞。７６年「青春の門　筑豊篇」ほかで吉川英治文学賞を受賞。２００２年には菊池寛賞、０９年ＮＨＫ放送文化賞、１０年毎日出版文化賞特別賞を受賞。本紙連載「流されゆく日々」は１６年９月５日に連載１００００回を迎え、ギネス記録を更新中。小説以外にも幅広い批評活動を続ける。代表作に「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「ＴＡＲＩＫＩ」「親鸞」(三部作)など。最新作に「新青春の門第九部漂流篇」などがある。

連載10284回　「孤独のすすめ」補稿　<5>

公開日：2017/11/06 17:00　更新日：2017/11/06 17:00

（昨日のつづき）
＜断捨離＞という言葉が一時、大流行したことがあった。
　要するに不要なものを捨てようというすすめである。これが大きな反響を呼んだのは、人びとがモノに埋没してウンザリしているからだけではあるまい。禅寺の修行僧のように簡素に生きたいという願望だけでもないだろう。…

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り851文字／全文992文字)

【連載】五木寛之流されゆく日々

前の記事連載10283回　「孤独のすすめ」補稿　<4> 2017/11/02 17:00
次の記事連載10285回　「孤独のすすめ」補稿　<6> 2017/11/07 17:00

この連載の一覧を見る