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田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

羽生竜王に勝った藤井五段は“35キロ地点”から独走だった

 朝日杯将棋オープン戦の準決勝で、羽生善治竜王(47)と藤井聡太五段(15)の対局が2月17日に公開で行われた。

 昨年に非公式戦で対局した両者(成績は1勝1敗)は、本局が初の公式戦となった(持ち時間は各40分)。

 会場は都心の「有楽町朝日ホール」で、約600人が壇上の対局を観戦した。その入場券はネット発売されるとすぐに完売し、前列の方の特等席は約1万円の価格だった。

 私は1月の本欄で、羽生竜王と藤井五段の対局をマラソンに例えて、「藤井がロードで競り合って競技場での勝負に持ち込めば、スプリント(将棋でいえば終盤の詰めの速さ)で羽生に勝る藤井が勝てる可能性は十分にある」と予想した。35キロ地点で羽生に振り切られたら、藤井に勝ち目はない。

 その注目の一戦は、後手番の羽生が最近の流行形である「雁木」模様の囲いに組むと、藤井が先攻して戦いが始まった。羽生もすかさず反撃して激闘が繰り広げられた。

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