今すぐ景品ゲット クレーンゲームの基本テクニック3つ
執事がクレーンゲームにハマったのは約15年前。
「普通のOLをしていたんですが、ある日ゲームセンターでクマのぬいぐるみが景品のクレーンゲームを見かけたんです。何の気なしにやってみたら、これが全然取れない!3000円もかけてなんとか取ったんですが、景品のぬいぐるみの手触りの良さ、可愛らしさといったら……。“ほかのクマも全部出してあげたい!”って思っちゃったんです(笑い)。それ以来、使ったお金は、左ハンドルの車1台分ぐらいにはなりますね」
クレーンゲームマスターとして攻略本なども出している中島さん。ぬいぐるみやお菓子だけでなく、鍋やドライブレコーダーなど景品がグレードアップするのに伴い、攻略法も年々レベルアップしているとか。
「単純につかんで引き上げるだけでなく、落とす、引っ掛ける、転がすなどさまざまな動きを組み合わせないと取れません。もちろん1回では無理。いかに少ない手で取れるかを考えるのが醍醐味ですね。将棋や囲碁に似ているかも」
中島さんが見いだした基本テクニックは12。さらに高度な奥義が幾つもあるという。今回は初心者でもマスターしやすい、基本中の基本を紹介!
【動画】今すぐ使える「クレーンゲーム」基本テク
横四方固め
「左右からしっかりと景品をつかんで固定するテクニックです。景品が横向きで、しかも小さい場合に向いています。コツは景品の重心線をしっかりつかむこと」
実際にやってもらうと、見事一発でゲット。思ったよりクレーン本体が下まで下りたので、結果的に本体と2つのアームの3カ所でつかむ「トライアングル」という技になった。しかし、ピンポイントで狙った位置にクレーンを持ってくるあたり、さすが“マスター”!
「狙った位置にクレーンを持ってくるためには“空間認識能力”が必要。普段から天井の照明の真下は床のどの位置かを考えるなど、トレーニングしています」
プッシュゲット
「クレーンが下がる動きを利用して、景品を上から押して落とすテクニックです。大きくて持ち上げるのが難しい景品を狙う時に使います」
この場合、アームがどこまで開くかを見極めるのがポイント。アームが開いた状態でクレーンは下りてくるからだ。開ききった左右どちらかのアームの真下に景品がくるよう操作すべし。
「中には一定以下より下りないように設定されているものも。何度か試して、クレーンの特性を把握しましょう」
スライド
「アームが閉じる動きを利用して、景品を横に滑らせて動かすテクニックです。狙った場所に景品を持っていきたい時や、アームではつかめない小さな景品などを取る時などに有効な手段です」
今回は傘の形をした小さなボールペンの景品で実践してもらった。細すぎるのでつかむことは不可能。押すのも無理だ。そこで中島さんは、少しずつボールペンの位置を横滑りさせながら、2本同時に景品落とし口に落とすことに成功。
記者も教わりながら挑戦したところ、中島さんの倍以上の手がかかったがなんとか成功。不器用でこれまで一度も取ったことがなかっただけに、喜びもひとしおだ。
「一度で諦めず、何度も挑戦してみて下さい。でも、どうしても取れない物もあります。そういう時はあまり深入りせず、潔く諦めることも肝心。女性を相手にする時と同じですよ。フフフ」
現在、埼玉県上尾市で、脱サラした夫と2人で「ごはん屋さん」というお好み焼き店を経営している中島さん。いつか店にクレーンゲームを置くのが夢で、今でも「お店に来ていただければクレーンゲームのテクニック、お教えしますよ」だって。
(取材協力=アピナ上尾店)