玄侑宗久さん<2>コピーライターとして商品の宣伝文句を

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 慶応時代、玄侑さんが体験した仕事はこれだけじゃない。珍しい職種なので付け加えると――。

「中国語の翻訳もやりました。翻訳通訳センターというところに籍を置いて漢方薬の辞書を日本語に訳すんです。たとえば、毒薬の項目は面白かった。“これを飲むと5分後にアワを吹いて、10分後に痙攣を起こす――”みたいなことが克明に書いてある。ということは、彼らは人体実験しているはず。しなきゃこんなことまで書けませんから。翻訳の仕事を忘れて興味津々で読んでました」

 英語教材のセールスマンも経験した。高校生や予備校生を相手に、英語のカセットテープを売る仕事である。

「会社は新宿の高層ビルの一室にあって、ドアを開けると壁にデカデカと張られた棒グラフが目に入る。1セット売るごとに棒グラフが伸びて、我々は競争させられるわけです。20万円くらいの教材で、1本売ると4万ちょっとの収入になる。社会人用の教材を、成績を上げたい予備校生に売るんですから、ヤクザなやり方でしたね」

 =つづく

(取材・文=関根一郎/日刊ゲンダイ)

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