キートン山田さん<2>給料1万8000円 贅沢せず十分暮らせた

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 配属先の川口工場での仕事は楽しかった。4畳半の一間に下宿し、15分かけて自転車で通勤。満員電車の苦痛からも解放された。

「コンクリートって、ものすごく種類があるんです。道路は道路、橋は橋、ビルはビルという具合に、配合も材料も違う。みんな一緒じゃない。だから毎日のように工場で“試験練り”みたいなことをやるんですね。現場でも、注文通りのモノが来ているか、簡単なテストがありました。監督とか役所の人とかが立ち会って、軟らかさとか品質とかを見るんですね。それでオーケーとなれば現場に下ろし、ダメなら持って帰らなきゃならない。私の仕事は、工場内の試験室で練ったコンクリートの強度やヒビの入り具合を調べたり、工事現場を回ったりすることでした。新しい現場にサンプルを持って行くこともありましたね」

 北海道から上京して間もない18歳の若者である。一年中長靴を履き、作業服に作業帽とオシャレには無縁の格好だったが、運転手さんと2人1組で都内の現場を回る毎日は楽しかった。

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