牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

津軽海峡<2>苫小牧へ向かうフェリーの船室で目が覚めて

公開日: 更新日:

 八戸で酔いつぶれて、目を覚ますと苫小牧へ向かうフェリーの船室にいた。僕はジャケットを着て、長靴をベッドの外へ投げ出した格好のまま寝ていた。時計を見ると、夜中の1時半である。さて、ゆうべはここまでどうやってたどり着いたかと記憶をたどってみたが、まったく覚えていない。

 苫小牧港到着は明朝6時だ。小便へ行き、ペットボトルの水をがぶ飲みする。そして服を脱ぎ、ふたたび部屋のベッドに横になって明かりを消したが、なかなか寝付けない。どうやら部屋が船頭の方にあるらしく、波に乗り上げたかと思うと、どしんと落ち、また、ぐっと波に乗り上げ、また落ちで激しく揺れているのである。ずいぶん海が荒れているようだ。そのうち胸がむかむかしてきたが、船酔いなのか、酒の酔いなのかうまく判別がつかない。目をつむってゆっくり深く呼吸をしていたら、ようやくうとうとしてきた。

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