専門家に聞いた 北海道地震M5.8でも「震度6弱」の理由

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 21日夜の北海道・胆振地方中東部を震源とする地震。震源の深さは33キロで、地震の規模はM5.8と推定されているが、厚真町では震度6弱もの揺れを観測した。同地域では昨年9月、震度7(M6.7)の地震が起きたが、「前回の地震と全く同じような感じだった」との感想も。専門家によると、M5.8の地震にしては、異例の大きな揺れだという。何が起こったのか――。立命館大環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)が言う。

「内陸直下型として、33キロは深い方。深い場所で、M5.8の規模なら、最大震度は4~5弱程度で済むはずです。震度6弱は、規模の割にはかなり、大きく揺れたと言える。地盤が相当に軟弱だったということです」

 M5.8規模は1年に1回は起こるフツーの地震。地盤次第で6弱もの揺れを引き起こすのだから恐ろしい。

「軟弱地盤は、沿岸の埋め立て地だけでなく、戦後、人口増に伴い沼地や湿地などを宅地開発したケースも多い。一度、自分が住む家の土地履歴を確認すべきでしょう」(高橋学氏)

 21日の地震をヒントに備えた方がいい。

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