牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

寒い夜には小鍋で酒を 七輪の小さな火でコトコトとやる

公開日: 更新日:

 寒い夜に、小鍋で肉を煮ながら酒を飲む。なにもかも忘れてボンヤリと。こういうとき、しみじみ酒はうまいなと思う。これには、やはり安酒場で湯豆腐を頼んだときに出てくる、あの紙風船のような薄っぺらいアルミの鍋が似つかわしい。あれを七輪コンロにのせて、小さな火でコトコトやるのである。

 家でよく作る手軽な小鍋を3つ書いておこう。まずは、豚ちり。鍋に湯を沸かして、豚の細切れ、モヤシ、長ネギ、ニラ、豆腐を食べる分だけ煮て、さっと火が通ったところを椀に取り、醤油とおろしショウガ、カツオ節、ユズコショウで食べる。レモンハイやホッピーなんかとよく合う。

 それから、豚のすき焼き。鍋にカツオだしを取り、酒、みりん、醤油、それに黒糖を小さじで少しばかり入れ、ほんのり甘い割り下を作る。薄味がいい。あとは豚細切れ、あればバラ肉も加え、豆腐、エノキ、シラタキ、ゴボウ、小松菜と一緒にぐつぐつ煮込むだけである。おろした大和芋をスプーンで落とし入れてもいい。大和芋は煮るとしゃりしゃりした歯ごたえになる。椀に取って七味唐辛子か山椒をかけて食べるのだが、そのときほんのちょっぴり醤油を回しがけると、醤油が香って、ますますうまくなる。こちらは、熱燗や焼酎の湯割りがいい。いずれも、肉は臭みを取るために、あらかじめザルに並べてコショウをふり、熱湯で湯引きしておく。

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