牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

宇宙空間に浮かんで音を浴びているように感じた「MRI」

公開日: 更新日:

 ときどき左手がしびれることがあり、気になっていたので、家の近くの整形外科でMRIを撮ることにした。ご存じの方も多いと思うが、細長い穴のなかで体内の様子を鮮明に撮影する大型の医療機器である。僕は初めての経験だった。

 検査室に入ると技師から、機械の音を緩和するための耳栓と、途中で気分が悪くなったときの非常呼び出しボタンを手渡されて少し緊張する。

 ベッドにあおむけに寝ると、そのままゆっくりと細長い穴のなかへ入っていった。すぐ目の前は天井壁で、あまりの狭さに普段から閉所恐怖症ぎみなので少々気がめいりそうになる。それで目をつむっていると穴のまわりで機械が動きはじめ、さまざまな音が聞こえてきた。最初は洗濯機の脱水槽が回転するときのような音、次いで、ゴルフボールを丸い鍋のなかで転がすような音。それから印刷機のような規則正しいリズム音に変化したかと思うと、船のエンジンのような音になる。

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