牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

福光屋の限定酒「福正宗 酒歳時記」のラベルに込めた思い

公開日: 更新日:

 金沢の福光屋という酒蔵の酒のラベルの絵を描くようになって7年になる。酒は好きで、あればあるだけ飲みたいと思うが、そのラベルを描くとなると、ただ浮かれてばかりはいられない。

 福光屋の創業は1625(寛永2)年で、金沢市内では最も長い歴史をもつ酒蔵である。白山を源流とする地下水と契約農家で収穫した米をつかった純米酒づくりにこだわっている。僕がラベルの絵を描いているのは、「福正宗 酒歳時記」という小さな瓶に詰められた限定酒。年初めの干支の絵にはじまり、そのあと、春、夏、秋と季節ごとに年に4回発売されている。

 酒瓶のラベルについては、僕はどちらかというと昔ながらの古風な文字や図版をあしらった伝統的な意匠が好きなのだが、この仕事で僕が求められていることは新しいお客を獲得するために今日的な日本酒のイメージを創り出すことである。毎回、担当者を通じて絵柄の相談をするのだが、夏に発売する酒には清涼感を演出するために従来の日本酒の世界とはかけ離れたアシカやペンギンなどを描くこともある。とてもやわらかく、自由な発想。工芸や茶の湯など、昔の伝統的な文化を残す金沢の町の印象とは異なる、その斬新な決断にいつも驚かされる。

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