牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

知られざる温泉観光地「下諏訪」の源泉かけ流しの宿と酒

公開日: 更新日:

 下諏訪(長野)に住んでいる友人が、地元にいい温泉宿があるというので出かけて行く。下諏訪では7年に1度、男たちが丸太にまたがって命がけで山を滑り降りる御柱祭があってにぎわうが、その日を除くと実に静かな町だ。

 まだ日の高い時刻に宿に着くと、さっそく浴衣に着替えて露天風呂へ入る。温泉かけ流しの加温も加水もしない、とてもいいお湯である。湯からあがるとマッサージを呼び、揉んでもらいながら酒場が開く時刻までひと寝する。ああ、極楽だ。近くには、岡本太郎が絶賛した万治の石仏や、アンリ・ルソーら素朴派の絵のあるハーモ美術館があり、散歩がてら行ってみようかとも思った。しかし、ただ温泉と酒だけを楽しむことにしようと日暮れまで宿でごろごろしていた。

 下諏訪の町なかには源湯と呼ばれる湯が湧き出す場所が25カ所もある。もっと温泉観光地として知られていてもよさそうなものだが、古くから製糸工業や精密機械工業で発展してきたこの町は、そういう方面へ売り出すことをしなかったらしい。菅野温泉という実に素朴でいい公衆浴場もある。

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