黒川伊保子さん<5>知財コンサルタントとして地方を週5往復

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 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ勤務時代は派遣先の研究室で、AIの汎用エンジンを作っていた。

 1997年の研究室終了とともに退社し、同僚とベンチャー企業を立ち上げたが、ほどなくして黒川さんは共同経営者と意見が合わなくなって降りることに。

 98年、知財コンサルタントに転身した。

「男女の対話の仕組みの違いを分析し、それを人に寄り添うAIで表現したいと思っていました。また、語感を数値化する技術も発見していました。言葉を発する音を分解して精査することで、脳に響きのよいワードをつくり出せます。これは新しい商品の名前を決めるのに役立ちます。ただ、企業にいると特許を取らなければならなくなります。当時から、人工知能が本格化するのは2020年以降といわれていたので、そのタイミングで特許を取ってしまえば、本格化する前に権利が切れてしまう。論文の提出を求められることもデメリットになりました。書いて公表してしまえば公知の事実になり、特許を取れなくなります。どのみち企業にいる意味はないと思ってはいました」

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