牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

スケッチ旅行の盛岡で打診された“わんこそば大会”への出場

公開日: 更新日:

 5月のなかば、絵描き仲間たちと、恒例となっている年に一度のスケッチ旅行で盛岡へ行く。

 盛岡は何度か訪れているが、数年前に地元で「てくり」という情報誌を制作している木村敦子さんや、「ひめくり」という、よい趣味の雑貨を扱う店を経営する菊池美帆さんと知り合ってから、ますますこの街の面白さを知った。そして盛岡の人はシャイだが、おおらかで、あたたかいと思うようになった。

「てくり」編集部発行の地図を片手に街の中心部を流れる中津川周辺を歩くのはとても愉快で、賢治や啄木の記念館、「喫茶carta」や「六月の鹿」など、いい雰囲気の喫茶店もあって楽しい。

 盛岡のうまいものといえば冷麺が有名だが、麺を食べたあと、卵を落として「チータン」というスープを楽しめる「じゃじゃめん」も人気だ。朝市へ行けば「ひっつみ汁」の屋台もある。これは野菜の汁を炊いたところに「ひっつみ」と呼ばれる小麦を練って薄くのばしたものを入れた郷土料理。僕は家で本を見ながら何度か作ったことがあったが、本場で食べるとふわふわとやわらかくて格別の味わいだった。

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