牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

厚紙でくるんだ原画を「コルセット」のように巻き付けて…

公開日: 更新日:

 新橋で飲んだ帰りに、わずか2駅先の東京駅で降りるつもりが座席で眠ってしまい、6駅先の上野駅で目が覚めた。しかし、時計を見ると、どうやら山手線を2周ばかりまわったようである。それであわてて東京駅へ折り返して終電間際の中央線に飛び乗ったが、ふと何かおかしいなと思い、持っていたカバンがないことに気が付いた。幸い財布だけは上着のポケットに入っていたので、無事、家まで帰ることができたが、その晩は心配でよく寝られなかった。

 翌朝、家から電話でJR忘れ物センターに問い合わせたが見つからず、新橋まで行って、最後に立ち寄った立ち食いそば屋へも行ってみたが見つからない。あと考えられるのは、何軒かはしごした酒場だけである。夕方まで、どこかで時間をつぶさねばならなかったが、そのとき、もしやと思って新橋駅の駅員に尋ねてみたところ、なんと田町駅で保管してあることが分かった。カバンは田町駅のホームのベンチに置かれていたらしく、なぜ降りてもいない駅で保管してあるのか謎だった。しかし、もうそんなことはどうでもよかった。考えてみると、自分の持ち物が自分のところに戻ってきただけなのに、なぜこうもうれしいのかと思う。

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