牧野伊三夫
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牧野伊三夫画家

1964年生まれ。画家。美術同人誌「四月と十月」同人。著書に「かぼちゃを塩で煮る」(幻冬舎)、「僕は、太陽をのむ」(港の人)ほか。北九州市情報誌「雲のうえ」、飛騨産業広報誌「飛騨」編集委員。

祖母と父を真似た「糠漬け」 コンニャク、ゆで卵は肴にも

公開日: 更新日:

 冬に沢庵を漬けた後の糠を使って、本格的に糠漬けを始めてみた。

 小学生の頃、毎朝近所に住む祖母の家にキュウリやナスなどの糠漬けを取りに行くのが僕の仕事だった。糠床は気温が高くなるほど活発に発酵するので、夏などはずいぶん短い時間で食べ頃になる。だから祖母は、朝食の時間に合わせて夜中に漬けたりしていた。糠漬けは、糠床からあげたてを食べるのが一番うまいと思う。ポリポリ歯ごたえの残るキュウリに一味唐辛子と醤油をかけて食べるのだが、そのうまかったことを今もよく覚えている。祖母亡き後は父が引き継いでいるのだが、毎日混ぜなければならないというし、旅に出るときは表面に塩をふって発酵を止める対策をしたりと、見ていて面倒そうで僕は長いこと敬遠していた。しかしふと今回、やってみる気になったのである。

 新しく糠床を作るとき、郷里の小倉では昔から7軒の家に少しずつ分けてもらうといい床ができると言われているが、東京に住んでいると簡単にそうもいかない。まあ、なんとかなるだろうと、祖母や父のやっていた通りに、見よう見まねでやってみることにした。そもそも野菜など、塩をしただけでも十分うまいのだ。

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