花田美恵子さん<1>“就職浪人”覚悟で家族と目指したCAの夢

公開日: 更新日:

  ◇  ◇  ◇

「両親は地上職でしたが、私には『客室乗務員は面白い仕事だよ。いいんじゃない?』というのが口ぐせで。完全に刷り込まれていました(笑い)」

 街でスカウトされて、ファッション雑誌「Olive」の読者モデルになったが、CAの夢が揺らぐことはなかった。

「父親は編集長に『学業を優先なら』と話をして、学校の許可も出たのでモデルの仕事をさせてもらいました。楽しい仕事でしたが、将来の職業はCAと決めていましたから、他の仕事は考えられませんでした。就職活動でも他業種は1社も受けていません。専門学校にも通って、面接対策やマナー講習を受講。『自分をアピールしないといけない』と教えられましたが、まわりの女性たちは自己主張が上手で、あまり馴染めませんでしたね」

 当時はまだバブル経済の延長線上で、CAは人気の職種だった。

「試験には、当時流行した華やかなピンクや黄色のスーツで挑みました。落ちたら就職浪人も考えていましたし、両親もそれに賛成していました。家族全員で目指していた格好でしたから、採用が決まった時は喜びもひとしおでしたね」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情