田丸昇
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田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

王位戦第4局は双方入玉で「王将」でなく「点数」取り合い

公開日: 更新日:

 図は、豊島将之王位(29)に木村一基九段(46)が挑戦している王位戦の第4局の投了局面。

 木村は、盤上の駒は21点(竜は飛の成り駒、馬は角の成り駒)、持ち駒は13点。合計で34点。一方の豊島は、盤上の駒は13点、持ち駒は7点。合計で20点。規定の点数に達してなく、投了はやむをえない。

 実は、図に至るまでの双方の指し手は、相手の駒をいかに多く取るか、自分の駒をいかに多く敵陣に逃げさせるかという、終盤の寄せ合いとは異次元の「駒取り合戦」が繰り広げられていた。

 私も現役時代、公式戦で相手を23点に抑えて勝ったことがあるが、神経をかなり使ったものだ。金も歩も同じ1点なので通常の価値基準と違い、大駒を取られると点数が大きく変動する。

 棋士と将棋ソフトが対戦した数年前の「電王戦」では、形勢不利の棋士が入玉していくと、ソフトの精密な思考回路に異変が生じた。相手に入玉される想定外の状況で、意味不明な手を連発して駒損を重ね、結果的に持将棋になったのだ。

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