関ヶ原の戦いや安保闘争も「庚子」の今年は何かが起こる?
最終回は一つ、歴史上の人物ではなく、「日本」の光と影――わが国が本年、どういう一年になるのか、を予測してみましょう。
歴史学は占いではありませんが、常套語に「歴史はくり返す」をよく使います。これは歴史のメカニズムが、人の一生と同じ周期をたどることに起因しています。
人は生まれて成長し、やがて壮年期(ピーク)を迎えますが、その先には衰亡が待っています。
この流れは時代や国家、組織、あるいは個人においても、不変の法則といっていいでしょう。
この歴史の流れを、60年周期で捉えるのが、歴史学の親戚ともいうべき「暦学」です。
十干、十二支で表現されるもので、ちなみに今年は「庚子」(かのえ・ね)の年となります。
「庚」は十干の7番目、古代中国では金属を表し、有形のものとしては兵器や武器を、無形のものとしては「正義」を象徴してきました。