石塚集
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石塚集

医学系編集プロダクション経営。医学ライター。東洋美術学校Webグラフィックデザイン/ユーザーエクスペリエンス(UX)講師。株式会社eumoでUIUX/PRを担当。新宿・ゴールデン街の入り口付近の店でバーテンダーもしている。

心を癒やす仕事 ユング心理学の「箱庭療法」を一般向けに

公開日: 更新日:

 近年、「公認心理士」「キャリアコンサルタント」と心理学系の国家資格が続けて制定され、心のケア、モチベーション維持に心理学的なアプローチが活用され始めた。また、企業経営には昨年流行したティール組織(トランスパーソナル心理学)、人材開発にはポジティブ心理学を取り入れる企業も増えている。時代のニーズはモノからサービス、そしてココロに移り変わっている。

 今回取材したのは、心理療法のひとつ、箱庭療法を“一般向け”に行っているめるしさん(39歳)。めるしはフランス語のメルシー(ありがとう)からとった活動ネーム。本業は福祉業界の産業カウンセラーで、公認心理士と臨床心理士の資格も持ち、経験を副業に生かしている。

 日本には、伝統的にお盆の上に砂、石、草木、苔などを配置して風景を描く盆景などがあり、昔から箱庭に親しんでいる人は多い。ノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士も著書「旅人」で、箱庭を使って自分の内観を表現していたと語っている。

「子どもの頃から絵を描くのが好きで、表現には自己治癒能力があると体感していました。そして、高校生の時に心理学者の河合隼雄さんの『ユング心理学入門』などを読んで、言語化されていなかった体感が箱庭療法として体系化されて治療に使われているのを知ったのです。実際に副業としてお金を頂くようになったのは35歳の時。私は28歳で結婚、33歳で離婚して、離婚後に北海道の実家に1年半くらいこもり、自分自身のことについて考える時期がありました。少し整理がついた時期に、『本当に好きで、やりたくて、少しでもお金になりそうなこと』とは何かと考え、箱庭だと思ったんです」(めるしさん)

 やると決めてからのめるしさんの行動は速かった。

 買うと30万円くらいする箱庭療法のセットを自作。ホームセンターでベースになる木材やペンキを買い、正式な内寸のW720×D570×H70ミリを制作。敷き詰める砂は、沖縄の白くて、きめ細かい奇麗な砂を友人から譲ってもらう。配置するミニチュアも自分で集めた。

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