藤田崇義
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藤田崇義

1974年、京都市出身。中1で“乗り鉄”に開眼し日本中の鉄道を乗り歩く。高2のとき当時の“JR全線完乗”を達成。以後、海外の鉄道へ関心を移す。現在、国内鉄道全線完乗に挑戦中。

【嵯峨野観光鉄道】もうじき桜…年間通じて絶景を楽しめるトロッコ列車

公開日: 更新日:

「日本で最も桜の綺麗な路線はどこか?」と聞かれても、ちょっと返答に窮する。まず思い浮かぶのは嵯峨野観光鉄道であるが、本当にそう答えてよいものかどうか自信がない。

 なぜならこの鉄道は山陰本線嵯峨~馬堀の旧線(1989年廃止)を転用したもので、私はここを客車に揺られて通学していたからである。

 例えば、ゆりかもめでお台場へ通勤される方はレインボーブリッジからの絶景を毎日ご覧になっている訳だけれど、見慣れた、ともすれば見飽きた景色を「これが日本屈指の夜景だよ」とは推し難いのではあるまいか。

 それでも、毎日通っていた立場から「1年を通じていい眺めですよ」とはおススメできる。

 今年の嵯峨野観光鉄道は3月1日~12月29日の営業で、私は3月6日に乗ってきた。人影まばらな渡月橋を眺めてからトロッコ嵯峨駅へ赴くと、遊びに行く列車の駅前に立つのはなぜか二宮金次郎。トロッコ保津峡駅では信楽焼のタヌキが並んでいるし、「なぜこんなところで…」と首を傾げたくなる一見さん向けの余興が随所に潜んでいるから気が抜けない。

 列車は1時間ごとの運行、トロッコ亀岡駅まで630円である。

 14時2分発の列車は窓ガラスのない5号車だけ混み合い他はガラガラなので、トロッコ嵐山から前方へ移り左右を広々と眺める。

 改めて乗ってみると、かつての山陰本線とはいえローカル線の揺れだな、と思う。また海外の鉄道に慣れた目からしても、なかなか稀な狭まった渓谷を走り、間近に見える台風19号の爪痕も生々しい。幸い桜や紅葉は無事だったとのことで、外国人観光客には、四季を彩りつつも時には厳しい日本の風土の一端に触れてもらえるのではないかと思っている。

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