株で儲けるも事業失敗…骨を折らずに貯めたお金はなくなる

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野中弘之さん(83歳・慶大卒)#2

「事業に失敗して、そこからまた再起したのであれば、話も盛り上がるのでしょうが……。私の場合は、もう70歳を越えていたから、失敗したままリタイアですよ」

 こう言って笑う野中さんは、郊外型レストランタイプの居酒屋の経営の失敗で、それまでの蓄えの大半を吐き出してしまった。債務は億を超えた。穴埋めできたのは、株による蓄えがあったからだという。

「結局、骨を折らないお金は、なくなるものなのかもしれませんね」と振り返る。

「提灯をつける」という証券用語がある。株式市場で特定の銘柄の値動きが大きく、その背後に大口の投資家などがいる場合に、その動きに追従して株式の売買が盛り上がること。野中さんは、まさにこのケースで、野中さんが証券会社を通して買い付けに動くと、他の顧客も追従するようなこともあったという。

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