神楽坂淳
著者のコラム一覧
神楽坂淳作家

「うちの旦那が甘ちゃんで」(講談社)、「金四郎の妻ですが」(祥伝社)などの著書がある。

江戸時代は“ヤクザ”に犯罪を取り締まらせていた

公開日: 更新日:

 定期的に警官の不祥事が新聞を飾る。そのたびに「警官はたるんでいる」というような意見も見られる。

 しかし、現代の警察は江戸時代に比べるとものすごく不祥事が少ない。こと治安維持にかけては、江戸時代は不祥事が多かった。

 与力や同心の不祥事はなかったが、いわゆる岡っ引きは不祥事でできていたといってもいい。岡っ引きは与力などと違って非正規雇用である。給金もない。同心が自分の金から「小遣い」を渡すのだが、1カ月働いても現代の感覚で1万円程度。とても暮らせるものではない。それなのにどうして岡っ引きが成立したのか。

 それは、岡っ引きがいわゆる「ヤクザ」だったからなのである。犯罪者のことを一番知っているのは犯罪者である。だからヤクザの親分に十手を持たせて犯罪を取り締まっていた。

 ただし、岡っ引きの犯罪は取り締まれない。自分の犯罪をやりやすくするために他の犯罪を取り締まっているからだ。だから岡っ引きの評判はいつも最悪で、幕府も何度も「岡っ引き廃止令」を出している。しかし、岡っ引きを取り締まると犯罪が増えてしまう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    豪邸が粉々…ベイルートを逃げ出したゴーン被告が向かう先

  2. 2

    堀田茜と紫吹淳も離脱…オスカー崩壊の裏に恐怖の社内改革

  3. 3

    南野陽子再ブレーク!「半沢直樹」で狙いのねっとり関西弁

  4. 4

    台紙の上部には見えないのに下部にだけ広がる「斜線」の謎

  5. 5

    これはやりすぎ…夫の浮気現場でCA妻が取った驚きの行動

  6. 6

    レバノン大爆発…逃亡したゴーン被告に迫る深刻な危機

  7. 7

    ナゾの男が骨董店で中古ピアノを演奏…話は意外な展開に!

  8. 8

    半沢直樹を下支えする肝っ玉母 菅野美穂と上戸彩の共通点

  9. 9

    米倉涼子は独立から半年 次回作が決まらない「2つの理由」

  10. 10

    三浦春馬「14年ギャラクシー賞」贈賞式ドタキャンの不可解

もっと見る