著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

“新御三家”海城中学高等学校が取り組む「自ら考える教育」

公開日: 更新日:

 このOBが在学していたのは80年代末から90年代半ばにかけて。そのころは今よりもマスコミから注目されることが多かったと振り返る。新御三家としてクローズアップされただけではない。その校風に関心が集まったのだ。

■セーター問題で証明された「リベラル」の教育理念

 海城が掲げる教育理念は「リベラル」。この言葉を標榜している進学校は多く、これ自体は珍しくない。だが、それを具体的に実践しているかとなると、途端に怪しくなる。言い方は悪いが、看板倒れの学校がほとんど。一方、海城のOBは「わが母校は正真正銘のリベラル」と胸を張る。

「僕が在学していた時代、セーター問題というのが起こったのです。一部のメディアでも取り上げられ、話題になりました。その結果、海城のリベラルが言葉だけではないと証明することになったのです」

 1993年夏、冷房を使いだすころ、PTAから学校に「セーターの着用を許可してほしい」との要望が出された。生活指導部が認める方向で動いていた時、待ったが入った。職員会議で教師の一人が「親ではなく、生徒自身が要求すべきではないのか」と言いだしたのだ。リベラルを標榜する以上、生徒の自主性が尊重されなければならない。逆に言えば、生徒が自ら考え、行動に移さなければ、自主性は育たないという主張である。

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