柏耕一
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柏耕一

出版社勤務後、編集プロダクションを設立し、出版編集・ライター業に従事。ワケあって数年前から交通誘導員として働きはじめる。その実体験をもとに悲哀あふれる筆致でつづった「交通誘導員ヨレヨレ日記」(発行・三五館シンシャ、発売・フォレスト出版)がベストセラーに。著書に「岡本太郎 爆発する言葉」(さくら舎)ほか。現在は交通誘導員卒業を模索中。

チクリに逆切れ、恫喝も無数の“理解不能”な人間や出来事

公開日: 更新日:

 まあ、好きな人もいないだろうが、私はチクリ屋が嫌いだ。

 とはいえ、私は警備員生活で一度だけ同僚をチクったことがある。警備会社の上司とある用件を話した折、「ついで」にある同僚の悪口を言ってしまったのである。その同僚は古井といい、年は75くらいだっただろうか。その彼とガス工事現場で片側交互通行を担当したことがある。組むのは初めてだった。とにかくやる気のない男で、私と呼吸を合わせようとしない。赤旗、白旗の振り方もでたらめ。赤旗で車を止め、白旗で流すといった基本も守らず、白旗1本しか使わない。「こちらの車を流していいよ」という合図も送らない。相方になった私はやりにくくて仕方がない。

 私は古井を間違いなく新人だと思った。休憩時間に若い同僚に「彼は基本がまったくできていない。注意しなければならないね」と言った。すると彼は「注意しても無駄ですよ」と冷めたことを言う。しかし、注意しなければ危険だし、車のドライバーとのトラブルを危惧した私は古井に注意した。彼の反応は想像を超えるものだった。「なに言ってやがんだ、偉そうに。てめえはそんなにできるのか。俺は会社で習ったようにやってんだ」。大声で逆切れされてしまったのだ。

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