夏樹久視
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夏樹久視作家

1947年東京生まれ。週刊誌アンカー、紀行作家、料理評論家などを経て推理作家に。別名で執筆の多くの作品が話題を呼びTVドラマ化。母親の認知症を機に、65歳でヘルパー2級の資格を取得、約5年間、デイサービスでの就業を経験する。紀行文、料理本、ミステリーなど著書多数。日本推理作家協会員。

少年が急に飛び出してきた! 時給950円で人生暗転の危機に

公開日: 更新日:

 頭ごなしの口調。

「青い服の少年と、赤い服の少年と、どちらが先に見えたか」「赤い服です」「その時、急ブレーキを踏んだか」「いいえ。少年も、立ち止まりましたし、乗っているお年寄りのこともありますから」「ぶつかったとき、衝撃を感じたか」「ぶつかっていません」

 調べは、ほぼ1時間続いた。相手の「課長」は、取り調べをする自分の雄姿を部下や野次馬にアピールしたいようだ。僕はその餌食。屈辱感に襲われたが、しかし、とにかく従順に答えた。

 結局、僕の「無実」は証明され、少年も軽い打撲傷で、示談が成立。

 しかし、もう少しスピードを上げていたら、気づくのが遅れて、ブレーキを踏むのが遅かったら……。人生、一寸先は闇。コンマ1秒の差で、自分と家族の人生は暗転していたはずだ。時給950円でも、そんな世界と背中合わせなのだ。

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