自民・最高決定機関に見る嫌がらせ人事!“菅カラー”森山氏と小泉氏を起用し「アベ包囲網」着々

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 自民党が16日に決定した総務会の人事が党内に波紋を広げている。菅前首相に近く、総裁選では河野太郎前ワクチン相を支持したメンメンが要所を固め、「まるで安倍包囲網」との声が上がっているのだ。

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  ◇  ◇  ◇

 総務会は自民党の最高意思決定機関だ。自民党政権で内閣が国会に提出する議案は、閣議決定前に総務会で承認されることが原則となっている。

 岸田首相は当選3回の福田達夫総務会長を抜擢。うるさ型が多い総務会を要職経験のない福田氏がまとめられるのか疑問視されていたが、重鎮の森山前国対委員長が会長代行に就くことになった。また、会長代理には小泉前環境相が就任。菅政権を中枢で支えてきたのがこの2人だ。9月の総裁選でも、菅氏とともに河野氏を担いだ。

“菅印”の総務会人事が波紋

 福田氏は16日の会見で、森山氏の起用は「総務会の重みをつけていただきたいということでお願いした」と説明。小泉氏については「当たり前のことを当たり前として言う視点を総務会に入れていきたい」からだという。森山氏と小泉氏は「総裁の指名」枠で選ばれた。

「菅側近の坂井学前官房副長官も総務会メンバーになり、“菅カラー”が強い。安倍元総理に近いメンバーで固め、安倍シンパの牙城のようになっている政務調査会と対照的です。官邸一強の安倍政権以来、総務会は形骸化していましたが、岸田総理は“党高政高”を目指すと言っている。いくら政調会で政策や法案を作っても、総務会で了承されなければお蔵入りですから、百戦錬磨の森山さん相手では高市政調会長もやりづらいでしょう。安倍さんも政調を使って好き勝手できなくなるし、動きを封じるような態勢に見えます」(自民党中堅議員)

 政調会の役員は、高市会長の周りを会長代行の古屋圭司元国家公安委員長、会長代理の新藤義孝元総務相、高鳥修一衆院議員、西田昌司参院議員ら安倍氏に近い党内右派が固めている。

「岸田首相は11日に官邸で菅前首相をもてなし、政権運営への協力を要請した。その流れで、菅氏に近い森山氏や小泉氏らを起用したわけで、挙党体制を演出する狙いがあるのでしょう。とはいえ、高市政調会長は茂木幹事長という重しもあり、窮屈さを感じているかもしれません」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 17日は岸田首相が衆院議員会館の安倍氏の部屋を訪ね、約30分にわたって会談。安倍氏との面会は首相就任後、初めてだ。岸田首相は「有意義な意見交換ができた」と言っていたが、「人事の不満を安倍さんから相当ブチまけられたんじゃないか。だから会いたくなかったんでしょ」(自民党関係者)と見る向きは多い。

 今後は政調会と総務会を舞台に覇権争いが激化する可能性がある。

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