(25)学費納入後の留学生に送られてきた誓約書には「違反で賠償金300万円」の記載
仙台市の日本語学校への入学が決まりながら、新型コロナの影響で来日できずにいたディエプさん(36)に2020年10月、ベトナムの現地エージェントを通じて学校から「誓約書」が送られてきた。同じく入国待機中のベトナム人新入生数人への一斉メールに添付されてのことだ。
誓約書には「所在不明にならない」「法律で禁止されているアルバイトをしない」「理由なく欠席、遅刻をしない」「勝手に留学ビザから就労等他のビザに変更しない」など7項目が定めてあった。そして違反した場合、300万円の「賠償金」を支払うことに同意し、署名するよう求めているのだ。ディエプさんが言う。
「誓約書の話は、ベトナムで学校の面接を受けたときには出なかった。誓約書へのサインが入学条件だったら、私はこの学校に行くことはありませんでした」
誓約書を受け取る半年以上も前、ディエプさんは123万円もの大金を学校に納めていた。大学へ進学しないと没収される「保証金」の30万円も含まれている。
■入管庁も「許されない」と断じた「賠償金300万」