参院選の争点に岸田政権の“コロナ失政”急浮上の目 都は「警戒レベル」を引き上げ
30日の東京の新型コロナウイルスの新規感染者数は前週木曜日より1208人増えて3621人。前週同曜日を上回るのは13日連続だ。都は警戒レベルを引き上げ、専門家は「再来週に5000人超になりかねない」と指摘。全国的にも増加傾向がみられ、にわかにコロナ対策が参院選の争点に浮上する可能性が出てきた。
岸田政権下の第6波(今年1~4月)のコロナ陽性者の死者数は1万1100人を超え、過去最多だった。これは岸田政権による人災と言える。岸田政権は3回目のワクチン接種時期について、2回目から「8カ月後」との方針に固執。オミクロン株の蔓延を許した後に、ようやく高齢者接種を本格化させた。このため、ワクチン効果が切れていた高齢者が次々と命を落とした。
また、オミクロン株の感染者は、肺炎など重症化せずに亡くなるケースが少なくなかった。ところが、岸田首相は「重症者の病床数は余力がある」とピンボケ答弁を繰り返し、“重症に至らぬ死”に対し、何ら有効策を打たなかった。
「安倍、菅政権もひどかったですが、岸田首相のコロナ対応は最悪です。口では“先手先手”と言いながら、後手の極みでした。冬の前に、高齢者の3回目接種を終えられなかったのは、悔やまれる大失態です。過去最多の死者数も含め、岸田政権のコロナ失政は参院選でもっと問われていいはずです」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)