食品「再値上げ」ラッシュで参院選勝敗がひっくり返る! 岸田自民「1人区12敗」の現実味
参院選は中盤に入ったが、まだ投票日(7月10日)まで1週間以上ある。有権者の関心事が「物価高」一色に染まり、与野党対決の1人区の情勢が流動的になってきた。
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内閣府が6月29日に発表した同月の消費動向調査で、向こう半年間の消費者心理を示す態度指数(2人以上世帯・季節調整値)が前月比2.0ポイント低下の32.1となり、3カ月ぶりに前月を下回った。
指数を構成する「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の4項目すべてが低下した。
消費者心理が冷え込むのは当然だ。連日報じられる値上げニュースでは、食品の「再値上げ」「再々値上げ」が増えてきた。7月1日に値上げされる山崎製パンなどの食パンは今年1月以降2度目の値上げ。日本水産の缶詰も3月以降2度目。日清オイリオなどの食用油は昨年からナント6度目の値上げだ。
プリマハムのソーセージやカルビーのポテトチップスも9月1日の再値上げが既に決まっている。
経産省の29日の発表で、レギュラーガソリンの小売価格(全国平均)は4週連続の値上がり。地方の足は特にこたえる。これでは物価高への消費者の怒りのマグマは拡大必至だ。