著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

「サンクチュアリ教会」の教祖は文鮮明の息子 日本にも信者がいる“武装宗教団体”の実態

公開日: 更新日:

「将来の迫害に対してドナルド・トランプ大統領のために武装して死ぬ準備をしなければならない」

 トランプ敗北後、文亨進が信者にこう語ったと米メディアで報じられた。

■軍用ライフルを持って合同結婚式も

 サンクチュアリ教会の特徴は銃を信奉していることだ。信者たちが自動小銃のAR-15を構え、銃弾を束ねた王冠を頭に載せて礼拝することから、米国では「銃の教会」として知られている。新郎新婦がそれぞれ自動小銃を持って合同結婚式を行う光景が報じられ、日本でもアマゾンプライムなどで閲覧できる。

 ペンシルベニア州の田舎町に購入した土地で格闘術や銃の射撃訓練を行うなど、やっていることは武装ゲリラ部隊さながらだ。日本にも信者がいて、18年ごろには首相官邸前で安倍元首相を応援する街宣を行っていた。彼らは独自に安倍元首相の追悼式を行うとしていた(実際は断念)。

 実は安倍元首相が殺害された7月8日、偶然にも文亨進は日本滞在中だった。6月に彼が日本の信者を集めて講演する縦断ツアーを開始。以来、日本にとどまっていたのだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    JICAの「ホームタウン」事業撤退で損なわれる国益…排外主義的なデマ拡散で苦情殺到の異常事態

  2. 2

    アナタは大丈夫?映画館・電車でのマナー違反…“自己チュー度”をセルフ診断でチェック!

  3. 3

    恵比寿「たつや 駅前店」では80歳くらいの女子が生ビールのジョッキを両手で抱えて飲んでいる

  4. 4

    農水省は「生産量が需要を大幅に上回る」と…“コメ余り”予想でも新米価格が下がらないワケ

  5. 5

    “イヤホンつけっぱ”はコミュニケーション拒絶? ラーメン店主が「やめて」と訴え騒動に…

  1. 6

    中山競馬場フードコートに前代未聞の出店!ライバル紙の東スポ食堂を辛口採点してみた

  2. 7

    小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末

  3. 8

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 9

    9月19日から運用開始「スマホ保険証」はほぼ無意味…医療機関や患者を惑わす数々の“落とし穴”も

  5. 10

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議