著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

TOSHIの次は石田純一? 芸能人を広告塔にする“カルト集団”の自己啓発セミナー

公開日: 更新日:

■「化け物アゴ男」と罵倒されたTOSHI

 HOHもそのひとつ。TOSHIが「化け物アゴ男」と罵倒されていたニュースに世間は騒然とした。HOHは東京・麻布で活動していたが、TOSHI加入後の2001年に栃木県那須町の別荘地に移転した。熱心なメンバーたちと教祖のMASAYAこと倉渕透が共同生活を始めた。施設内で子供が段ボールに入れられて放置されるなどの行為があったため、04年に児童相談所がHOHとTOSHIの個人事務所から計5人の子供を保護した。

 TOSHIは那須でセミナーを受けつつ、倉渕が作った曲を全国で歌う地方巡業のライブ活動を展開。個人財産もライブ収益もHOHに貢ぎ、総額は10億円を超えるとされている。当時、多額の金銭を奪われたとして、複数の被害者がHOHやその広告塔のTOSHIを相手に訴訟を起こした。中には被害額が1000万円を超える人もいた。

 裁判の途中だった10年、TOSHIはHOHを脱会して自己破産。記者会見を開いて被害者に謝罪した。これによってTOSHIとHOHを被告とする裁判は全て和解などで決着した。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます