多発する闇バイト強盗事件の背景に貧困問題…SNSで「ありがとう自民党政治」拡散の皮肉
《これから増えるだろうね。こういった凶悪犯罪。だってどんどん生活が苦しくなっているんだもん。自民党政治のおかげで》
《何しろ増税、増税で給料は増えない。バカバカしくて、これじゃあ自暴自棄になる若者も増えるよね。ここ10年以上、ずっと政権与党にいる自民党政治家は何しているのか》
どうやら、そろって今の貧困や生活苦が凶悪犯罪の背景にあるのではないか、と分析しているのだが、これらの指摘はまったくの的外れの指摘とも言えないようだ。
■貧困率の上昇と犯罪発生率の因果関係
大阪大学社会経済研究所などがネット上で公開している「失業率と犯罪発生率の関係:時系列および都道府県別パネル分析」によると、<犯罪の発生率は失業率が上昇すると上昇>するという相関関係にあり、さらに<失業率の上昇よりも貧困率の上昇が犯罪発生率を高める影響が大きいことが分かる>という。
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」(2019年)によると、「相対的貧困率」は 15.4%となり、1985年の12.0%から3.4ポイント増加。「子どもの貧困率」(17 歳以下)は13.5%で、同10.9%から2.6ポイント増えた。