生後5カ月で勧める獣医もいるが…早過ぎる去勢手術は尿漏れの原因になる

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 去勢や避妊の手術を受けるタイミングについて質問を受けることがあります。そこで、今回は去勢手術のタイミングについてで、私の友人はこう言いました。

「ウチのプードル、まだ5カ月で去勢手術を勧められたんだよ。早くはないのか」

 当院では5カ月のオスに去勢手術をすることはなく、早いと思います。その理由は、動物病院が増えたことで周りとの競争が激しくなり、できる施術は早めに終えて、収入を確保しようとする獣医師が一部にいるのでしょう。

 去勢手術を早くすることに問題がなければ、それでも構いませんが、成長してトラブルになる恐れがあるだけに見過ごせません。それが尿漏れです。

 オスの生殖器は精巣から精管につながり、ペニスで尿道と合流します。生後5カ月だと、睾丸が本来の位置である陰嚢に降りてきておらず、陰嚢の膨らみも十分ではありません。精管と尿道の合流も発達途上で、ペニスが未発達です。

 そうすると、本来あるべき尿道の緩いカーブがなく、短くなります。尿道の周りは、尿道括約筋で覆われていますが、尿道が短い分、尿道括約筋も短くなるため、尿道を締める力が緩く、寝ているときや排尿の後に尿のキレが悪くなり、尿漏れのような状態になりやすいのです。

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