日大アメフト部薬物事件が「日東駒専」の序列に与える影響 相次ぐ不祥事の陰で躍進する大学も

公開日: 更新日:

「今回大学のガバナンス不全が露呈しましたが、日大幹部の悪辣ぶりが、日本最大のマンモス私学のイメージを失墜させた印象です」(塾関係者)

 一連の不祥事で入試はもとより、中堅私大の序列に影響が出始めているという。

「21年の田中元理事長逮捕の影響などで翌年の出願者数は4000人ほどマイナスでしたが、今回も同程度の減少幅が予想されます。ただ、日大レベルの大学の人気が落ちて入りやすくなるなら、逆に受験しようかという動きも出てくるでしょう。一方で近年、日東駒専のトップ校だった日大が格下の大学に追い抜かれつつあります」(前出の石渡嶺司氏)

 日大ブランド毀損によって、追い上げているのが東洋大とのこと。

「日東駒専の中で、2010年代前半まで日大が独走状態でしたが、東洋大はキャンパスの都心回帰や情報系学部新設などの学部増で10年代後半には日大に追いつきます。今、両校を併願した場合、東洋大を選ぶ受験生が増えている印象です」(石渡嶺司氏)

 一部の学生や大学幹部の不祥事で迷惑を被ったのは、その他大勢の在校生や関係者だろう。失った輝きを取り戻せるのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々