いま食べたい!「シン餃子」とは…超人気店「味坊」の梁宝璋さんが提案する自由な発想

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「冷蔵庫にある食材をなんでも入れてOK」

 塚田さんの話で「コミュニケーション」という言葉が出てきたが、この会で感じたのは、まさにそれ。

「春菊のシン餃子なら、春菊と牛肉でやってほしい。すき焼き風で」

「カモとネギの相性も良さそう」

「旬の食材、何を入れたい?」

 餃子を軸に、会話が盛り上がる。餃子は、中国では正月(春節)に食べる定番の料理。その理由は、餃子の形が中国の昔の貨幣「元宝」に似ているからで、正月に餃子を食べると富がもたらされる、と考えられている。正月に、家族みんなで餃子を作れば、盛り上がること間違いなし。

 市販の餃子の皮でもいいが、小麦粉をこねれば簡単に餃子の皮ができるので、チャレンジしてみるのも。手作り皮のレシピはネット上にあふれている。

 梁さんが言う。

「家族の料理を日々作る人にも、シン餃子を取り入れてほしい。餃子は、主食とおかずが一緒になった完全食。餃子は何を入れてもいい、というシン餃子の考えでいけば、冷蔵庫に余っている食材をなんでも入れてOK。『夕飯、何作ろう』という重荷からも、シン餃子は解放してくれるはず」

 2024年、どんなシン餃子を作る?

■春菊餃子レシピ

 冬が旬の春菊。餃子の皮で包めば、あの独特の香りが鼻に抜けて、恍惚。春菊を刻んで塩をし、水分を絞る。干しエビ、塩、上白糖、こしょう、ごま油、ニンニク油をよく練り、餃子の皮で包んで、茹でていただく。分量の割合(餃子約35個分)は、水分を絞った春菊500グラム、干しエビ100グラム、塩8グラム、上白糖15グラム、こしょう1グラム、ごま油30グラム、ニンニク油100グラム。肉が入っていないので、いくらでも入る。

▽梁宝璋(りょう・ほうしょう)さん
 中国の珍しい地方料理や羊肉料理を提供。2023年12月2日には、都内12店舗目となる「酒仙坊」を東京・北千住に開店。22年には、日本の飲食業界に貢献した人物に与えられる「外食アワード2022」を受賞した。シン餃子を食べたければ、味坊集団の「商館味坊(東京都中央区日本橋人形町1-19 エムズクロス人形町4階)」へ。

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