若手社員の9割が「成長を実感」しないと転職を検討のナゼ…それってそんなに大事なの?

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 それにしても、なぜ、そこまで成長を実感したがるのか。実感しないとダメなのか。明大講師の関修氏(心理学)の見方はこうだ。

■他人と同じであってはいけないと考えがち

「個性重視の教育を受けてきた10代、20代は他人と同じであってはいけないと考えがちです。周囲からも自己実現することを求められているのでこうありたい、あるべき自分を自ら設定し常に他人とは違う自分に近づく努力をしている。それが成長を実感するということです。親が敷いたレールを走るわけにもいかないので、サラリーマンも気楽な稼業とはいかない。有名企業だから高給だからというより、自己実現するのにふさわしい会社かどうかが重要になってくるのです」

 高校生の時に“人生設計ノート”を書いて実現しているドジャース大谷翔平(29)は最たる例だが、その大谷ですら“通訳”でつまずいてしまった。

「そもそも10代で選んだ“あるべき自分”が正しいとは限りません。初期設定に無理がありすぎるかもしれない。かといって自分の能力を見極め、それまでの成績や学歴といったデータに沿って冷静に設定すると、努力はしても冒険はしなくなります。周囲が驚くような飛躍はないし、自分の可能性の芽を摘みかねません」(関修氏)

 アナタの会社の新人クンはどうですか?

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