著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

公開日: 更新日:

子どもの頃からトンボの研究にいそしんできたのはまぎれもない真実。ケチをつけられるいわれはない。ただ、世間から全面的に信用を得られるかとなると、ひとつだけ心配なことがある」

■文献の引用を明記さえすれば…

 この宮内庁OBが恐れるのはコピペ問題が蒸し返されないかということだ。21年3月、悠仁さまの作文が北九州市主催の「子どもノンフィクション文学賞」の佳作に選ばれた。当時、お茶の水女子大付属中学2年の悠仁さまはオンライン表彰式に登場し「たいへんうれしく思います」と語った。ところがその後、この作文から他の文献と酷似した部分が2カ所、見つかったのである。

「提携校進学制度を使って筑波大付属高校に進む際もこの受賞がプラスに働いたとされるだけに見過ごせない問題だったが、あいまいなまま幕引きが図られた」と皇室記者は振り返る。

 一方、宮内庁OBは同庁の責任に言及。「引用を明記すれば問題なかったが、悠仁さまはルールをご存じなかった。将来の天皇を傷つけないようにフォローするのは宮内庁の役目。チェックツールを使えば簡単に防げた」と話す。

 コピペ問題に再びスポットが当たるようなことになれば、トンボ論文の信頼性にまで影響を及ぼす可能性がある。「実力が十分備わっていても、東大や筑波大への推薦入学のシナリオが崩れかねない」(皇室記者)との声も。秋篠宮家の苦難はまだ続きそうである。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー