トランプ&マスクが原発事故と原爆被害をネタに日本を侮辱…ダンマリ政府に「抗議すべき」と識者苦言

公開日: 更新日:

■「核・原子力は思うほど恐ろしくはない」

 不快な冗談にも程があるが、さらに酷いのはここから。からかわれた格好のマスク氏は「そうだな、ヒロシマとナガサキは爆撃されたけど、今では完全な都市に元通りだ」と主張。「基本的に(核・原子力は)皆が思うほど恐ろしくはない」と言い放ったのだ。

 マスク氏が自説を開陳する間、トランプ氏は「そりゃ素晴らしい」と相づちを打っていた。原発事故をネタにし、原爆被害を過小評価する男が米国の次期大統領を目指しているのである。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)がこう言う。

「日本政府は率先して福島の風評被害の是正に取り組んでいるのだから、原発事故被害に関する根拠なき評価を正す責任があるし、原爆被害の軽視に関しても、きちんと抗議するべきです。マスコミもしかり。岸田首相は『核なき世界』を目指すのであれば、核・原子力に関して国が愚弄されないように是正することが残された宿題でしょう」

 良くも悪くも米国の“顔”である2人が原発事故と原爆被害を小バカにしているというのに、TBSによると、岸田首相周辺が総裁選不出馬の可能性を先に米国へ伝えていたという。属国根性も極まれり、だ。

  ◇  ◇  ◇

 共和党候補に指名されたトランプ前大統領だが、銃撃のトラウマでうつ病発症の恐れがあるとか。●関連記事【詳しく知る】は必読だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ