元気なシニアのワンちゃんは軟便になることが…まずフード変更で対策を

公開日: 更新日:

 同じような症状はヒトでも起こります。若いころは平気だった脂っこいものを、中年が食べると胃がもたれて便が緩むことは珍しくありません。読者の皆さんも経験があるはずです。

 初日、スタッフに便の採取を頼むと、案の定、黄ばみが強い軟便。便を調べると、タンパク質や脂質がたくさん含まれていました。そうとわかれば処方できるのはパンクレアチンです。この薬は粉末で甘く、フードにかけると、ほとんど嫌がることなく食べてくれます。それで酵素の不足分を補い、症状の改善が期待できるのです。

 預かったワンちゃんにもこの薬を服用させると、翌日は便の色が黄から白に。2日目には硬くなり、4日目はしっかりとした便になり、それを見た飼い主さんは驚かれていました。これが診断的治療です。すでにフルコースの検査がなされていて異常ナシだったので、すぐに判断することができました。

■繊維質が豊富なフードに替えてみて

 ワンちゃんやネコちゃんがシニアになって、便が軟らかく、黄ばみが強くなってきた。それで痩せてきたけど、元気はある。そんなとき、飼い主さんもこの症状を疑い、試しにフードを替えてみることをお勧めします。繊維質が豊富なフードにして便が改善すればタンパク漏出性腸症の可能性が大きいでしょう。それでも良くならなければ病院へ。そんな手順でもよいと思います。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々