高額療養費「見直し白紙」でも残る「当事者置き去り」不安…患者団体の審議会入りを石破首相は保留

公開日: 更新日:

「なぜ今年の秋なのか」

 10日の参院予算委で、立憲民主党の徳永エリ議員が「参院選が終わったら、同じような引き上げ案が出てくるのではないか、強行されるのではないか」と指摘。石破首相は「(引き上げ見送りは)選挙目当てではない」「強行することもない」と明言し、「患者ファースト」を強調した。

 しかし、各論に入ると歯切れが悪い。制度のあり方を議論する厚労省の社会保障審議会(医療保険部会)をめぐり、徳永議員が「患者団体の代表の方に入っていただくことが一番良い」と提案したが、石破は「委員に加えることは今ここで断言できない」と答えを保留した。

 これに肩を落としたのが、予算委を傍聴していた全国がん患者団体連合会(全がん連)の轟浩美理事だ。国会内で開かれた立憲主催のヒアリングに出席し、首相答弁に関して疑問を投げかけた。

「なぜ今年の秋に(議論の)お尻を決めているのか、なぜ『丁寧に意見を聞く』と言いながら、ここ(期限)が決まっているのか。今も釈然としておりません」

「審議会の中に患者団体の代表を入れるべきなのではないかという質問に、総理も厚労大臣もそのお考えはあまりないというような発言があったとき、むなしさを感じました」

 療養費制度の見直しは、昨年末の医療保険部会で約1カ月間のわずか4回の議論で決められた経緯がある。再検討の場に患者を呼ばずして、理解も納得もない。

  ◇  ◇  ◇

 政府・与党の国会運営は被災地軽視そのもの。14回目の3月11日になんと、衆院本会議開催を要請していたからだ。関連記事【もっと読むで詳しく報じている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  3. 3

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 4

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  5. 5

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  1. 6

    木下グループにアスリート殺到 「社長自腹4000万円」だけじゃない驚きのサポート体制

  2. 7

    1ドル=160円にらむ円安進行に後手後手…日銀「4月利上げ後退」で庶民生活はジリ貧の一途

  3. 8

    桑田真澄氏が《ポスト阿部に浮上》の悪い冗談…ファンの期待と球団の評価には大きな乖離

  4. 9

    足元ではコメ値下がりも新たな問題が…加工米が4万トン不足で日本酒業界もピンチ

  5. 10

    玉川徹、橋下徹、杉村太蔵、カズレーザー…いま一番視聴率が取れるコメンテーターは誰?