著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

慶応幼稚舎と早実初等部入試対策を立てやすいのはどっち? 命運分ける親の面接とペーパーテストの有無

公開日: 更新日:

■親が面接で隠しきれない性格の悪さと我の強さ

「面接がいかに大事かということ。対策さえしっかりしていれば、そこで落とされることはない」と前出の幼児教室経営者は話す。面接には受験者だけ、両親だけ、親子同伴、受験者3人1組の集団方式などがある。早実初等部の場合は親子同伴。受験者の両脇に父と母が座り、4人の面接官(校長、副校長、教頭、教員)の質問に答えていく。

「すでに1次試験を通っている子どもですから、しっかりしているし、それほど心配はいらない。受験するからにはどんな家庭でも事前に練習はしているでしょうし、素直に答えればいいだけです。ほとんどの場合、親で差がつくのです」(同)

 面接は受験者本人を中心に行われ、親への質問は2~3割程度にすぎない。志望動機や教育方針、家庭の様子など、想定できる質問ばかりで、面接に臨むからにはどんな親も練習しているはず。

「大切なのは行間が醸し出す空気。はきはきと答えるなど、当たり前のことはできても、本来の性格までは隠せない。我の強さや見栄っ張りが顔をのぞかせ、こうした保護者と今後もつきあうのはイヤだなと面接官に思わせたらダメなんです」

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