著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

公開日: 更新日:

早実初等部vs慶応幼稚舎(1)

「数年前まで“慶高早低”が続いていたが、ここにきて早稲田の人気が慶応を上回る逆転現象が起きている」と話すのは大手学習塾幹部。特に中学受験でその傾向が顕著になっているという。

「今年、男子校の慶応普通部の受験者数は急増したものの、2年連続で減少した反動が来ただけともいえる。慶応中等部は50人も減り、昨今のトレンドである共学人気と逆行した動きを見せている」

 一方、早稲田の系属・付属校は好調そのもの。早稲田実業中等部の男子の実質倍率は去年の3.8倍から4.3倍、女子も3.9倍から4.4倍と難化した。「早稲田大高等学院中学部はやや下降気味だが、早稲田中学は近年にない人気ぶり」(同)だという。

 中学受験では“早高慶低”でも、「小学校受験では相変わらず慶応が上回る状況が続いている」と話すのは幼児教室の経営者だ。「慶応幼稚舎がお受験の雄であるのは変わらない。よほどの不祥事が明るみに出ない限り早稲田実業初等部が逆転する日は来ない」というのだ。コネ疑惑や裏口騒動がたびたび報じられてきたが、慶応側は無視の姿勢を貫いた。“人の噂も七十五日”とばかり、いつのまにか醜聞は立ち消え、絶対王者の座は少しも揺らぐことはなかった。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」