“お坊チャマ”進次郎農相には分かるまい…「備蓄米差別」さながらの購入条件ハードルに中小スーパー大混乱

公開日: 更新日:

■町のコメ屋を理解していない

 米穀店には取り扱い実績の条件ナシだが、精米能力を有することが必須。最大のネックは受け渡される備蓄米の重量条件で「最低10トン」から。国は共同購入の検討を呼びかけ、希望の場所までの輸送費を負担するとはいえ、「車上渡し」が原則だ。

「店前まで運んでもらうにも、都市部では10トン級の大型トラックを横づけできるスペースはないし、10トンものコメの荷降ろしにはフォークリフトを調達しなければ、まずムリ。10トン規模のコメの保管場所を確保できる業者も限られます。町のコメ屋を理解していない条件です」(米穀店関係者)

 また、小規模スーパーには「地域密着」を掲げ、食材の鮮度が売りの店も多い。東京・下町のスーパー店主はこう言った。

「お客の安心・安全のため、品質の落ちる『古古古米』を売る気にはなれない。コメ卸や問屋を省き、国に『安く売っていいよ』と言われても腑に落ちません。ウチは地元のコメ卸から仕入れていますが、その付き合いを大事にしたい。この先、新米が出回る頃には必ず、お世話になりますし。共存共栄を目指します」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?