ヒトの死亡例も続々…「マダニ感染症」犬は忌避効果のある薬で予防する

公開日: 更新日:

 しかし、この薬は薬効成分が血中に入り、吸血したダニがそれを吸い込むことで駆除する仕組みです。吸血が行われますから、SFTS感染は防ぐことができません。ダニの駆除だけで、感染リスクがあります。“ダニ予防”だけが強調され、この説明がきちんとなされていないせいか、マダニ感染報道以来、いつのまにかCMを見なくなりました。

 では、どうするか。忌避効果が認められる薬が一番です。忌避効果とはダニを寄せつけずに吸血させない薬です。ワンちゃんのダニ予防としてこれがおすすめで、ダニの生息が疑われる山や草むらなどに出かけたりする場合はこの薬での予防が効果的です。ダニが吸血しませんから。

 注意してほしいのはネコちゃんの飼い主さんです。犬猫どちらも利用できる薬が多いことから、ネコちゃんの飼い主さんが“忌避効果のある薬も大丈夫かな”と勘違いされてネットなどで購入して使用することがありますが、ネコちゃんには使えません。使用すると、神経症状などの副作用が報告されています。

 家ネコちゃんなら、外に出さないのが、最も安全な予防策です。その上で野良ネコちゃんなどとの接触を防ぐこと。これに尽きます。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?