男子メークの源流は飛鳥時代にあり? イケメン評論家が語る「美意識の歴史」

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素顔が美徳だった昭和、ツヤ肌が当たり前の令和

 時代は変わって昭和に……。

石原裕次郎さん、高倉健さん、加山雄三さん……昭和のスターたちは素顔が基本。仕事でのドーランのみが当たり前でした」

 そんな中で異彩を放ったのがジュリーの愛称で人気を博した歌手の沢田研二だ。70年代後半にメークをし始めて、特別な存在感を出したという。

「新御三家(郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎)だって化粧っ気はありませんし、男性がが化粧することに違和感を抱かれる時代でしたが、昭和の終わりから平成にかけて登場したのがビジュアル系です。X JAPANやLUNA SEAが濃いメークで登場して注目されました。しかし、芸能人がステージ上だからできるメイクで、誰もが真似できるものではありません」

 男子メークが一気に身近になったのは、平成になってビジュアル系もベースメークくらいの薄化粧になったが、ベースメークを中心だったり、美容意識の高い韓流スターのドラマが流行るようになってから男子のメイク文化が大きく変わってきた。

「平成の終盤から令和にかけては、韓流アイドルJO1BE:FIRSTINI等のような日本の男性ユニットも美白で肌もツヤツヤで、美しい男性に女性も憧れるようになりました。今では、街にいる普通の男子もメイクをしていますよね。今やメンズメークは当たり前の選択肢になったのです」

■オジサマになっても“パーツイケメン”になれる!今こそメークの第一歩を

 ここからはコロナ禍以降、中高年男性の間でも流行り出したワンポイントメークのコツを紹介する。

「疲れて見えるクマやシミは、コンシーラーで部分的に隠すだけでも印象が変わります。今は男子用のメーク用品もありますが、女性用でも問題ありません。自分の肌色に合うものを選べば大丈夫。イケメンは今はお顔だけではありません。パーツの美しさにこだわってみてもいいでしょう。意外と手や喉仏など、パーツに萌える女性って多いんですよ。手が綺麗なら必要以上に手を使う等、見せる機会を増やす。喉仏が自慢ならペットボトルでわざとゴクゴク飲んでやりましょう(笑)」

 自分の武器を知っておきたい。

  ◇  ◇  ◇

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