男子メークの源流は飛鳥時代にあり? イケメン評論家が語る「美意識の歴史」

公開日: 更新日:

 時代とともに“イケメン像”は変化してきた。発売中の『究極の推し活手帳・イケメン学習帳』(日興企画)著者で、イケメン評論家・沖直実さんは、数々の文献から男の美意識の歴史を分析したという。飛鳥時代、平安時代、そして現代まで、イケメンの歴史を振り返る。

  ◇  ◇  ◇

「当時、中国は唐の時代。文化交流も積極的でした。遣唐使は全員眉目秀麗な男子(イケメン)で構成されていたなんて説もあります。やっぱり日本の代表として海外に行くわけですから、見た目も重要だったのかもしれませんね」

 この時代には、美しすぎて命を落としたイケメンがいたという。

「天武天皇の第3皇子、大津皇子は、あまりに美しすぎたせいで嫉妬され、謀反の疑いをかけられて処刑されたと言われています。よほど外見のインパクトがあったんでしょう」

 平安時代になると、男性の美意識は高まっていった。お歯黒をしたり、白粉を塗ったりして、中性的な美しさが理想とされるようになった時代だ。

「その後、室町時代になると能やお祭りの舞台で白塗りの化粧が登場します。安土桃山時代になると衣装も派手になり、江戸時代は歌舞伎文化が始まって“隈取”が出てきます。その頃、遊郭で働く男性は色気づいて眉を描く人もいたようです」

 それでも、庶民が化粧するという文化はまだまだ縁遠かった。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」