旬の魚を水産学部で蓄えた知識を元に一番おいしい食べ方で提供!佐島漁港に通い、何とコバンザメまで
常に旬を生かした調理がモットー
写真の刺し盛り(980円)はカンパチ、エボダイ、締めサバ、ムツ、タチウオの5種。「エボダイとムツは天ぷら(1080円)でもおいしいですよ」と日替わりメニューに取り上げていた通り、ほどよく熱を加えたことで脂が溶けてよりうまみと甘みが増して、ふわっと胃に落ちた。
この日の白身魚フライに使われていたのは、決して安くはないホウボウだ。このうまい白身が680円とはうれしい。さらにメイチダイはかぶと煮のほか、身の煮つけや塩焼きもあった(各980円)。
「佐島で忘れてはいけないのがタコです。『西の明石、東の佐島』といわれるくらい有名なブランドもの。今日はいいタコを仕入れたので、刺し身だけではなく、酢味噌和え(720円)にもしてみました」
研究熱心だけに、コバンザメを仕入れたりもする。驚くなかれ、「脂乗りがよく、寒ブリ特有の青魚の臭いをなくした感じでかなりおいしく、あったら買いたい魚になりました」と笑う。その一方、上品なシロアマダイは絶品の酒蒸しや塩焼きで提供する。メニューが柔軟で幅広いのは、水産学部で蓄えた魚の知識とともに、上質な魚が集まる港での仕入れというフットワークの軽さも備えているからだろう。
最後に気になることを聞いた。店名の由来だ。
「なかなかコレという名前が思い浮かばず、飼っている文鳥に『どんな名前がいいと思う?』って聞いてみたんです。そしたら『ぴ』って鳴いたのでそれに決めました(笑)」(いづみさん)
ほんわかムードが似合うのもこの店の魅力だ。
■さかな酒場ぴ
(住)神奈川県横浜市中区桜木町3-13 大島ビル1階
(℡)070-9224-2232
(宮)午後5時30分~11時。日曜午後4~9時
(休)火曜