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井上理津子ノンフィクションライター

1955年、奈良県生まれ。「さいごの色街 飛田」「葬送の仕事師たち」といった性や死がテーマのノンフィクションのほか、日刊ゲンダイ連載から「すごい古書店 変な図書館」も。近著に「絶滅危惧個人商店」「師弟百景」。

(3)泣き夫と最後のドライブに

公開日: 更新日:

 真保さんは、法的に問題がないことを確認した上でその希望に応えた。

「エンバーミング施術の後、ご主人にお気に入りの洋服を着て、リクライニングさせた助手席に座ってもらいました」

 真保さんが運転し、都内の勤務先や思い出の公園などを巡った。後部座席に座った妻は、その間ずっと夫に話しかけていたという。

 エンバーミングによって、最後の時間の過ごし方をこうも変えることができる。 =つづく

【連載】遺族の悲しみを軽減させるエンバーミング

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