著者のコラム一覧
若月澪子

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

「士業で独立」を夢見る中高年の理想と現実 60歳を過ぎても役に立つ資格とは

公開日: 更新日:

「おいしい仕事は弁護士が持っていってしまうしね」

 こう話すのは、60 歳で社会保険労務士を引退したAさん(62)。でっぷりとした体格に、短髪の白髪頭。少し舌がもつれる話し方をするのは、心臓の病気のせいだという。

「目が悪くて、書類作成が多い社労士の仕事は60歳で辞めました。おいしい仕事は弁護士が持っていってしまうしね」

 引退したAさんは年金生活に入っている。年金は国民年金と全労災の「ねんきん共済」と合わせて月14万円。持ち家の一部を賃貸として貸し出し、月12万円の家賃収入もある。また30年間続けた株式投資が花開き、積み立てた3000万円が億に乗り上げて、念願の「億り人」にもなっていた。

 生活には余裕がありそうなAさんだが、実は60歳を過ぎて新たな資格を取得した。

「放課後の子供達を見守る、児童支援員の資格を取りました。私は20代前半に教員をしていたことがあり、教員免許があれば簡単な講習を受ければ取得できると聞いて」

 実はAさん、都内の有名私立大の商学部を卒業後、商業高校で教員をしていた時期がある。

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